【新聞ウォッチ】85歳のスズキ鈴木修会長、改めて”生涯現役”宣言

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スズキ鈴木修会長(資料画像)
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気になるニュース・気になる内幕---今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。

2015年5月12日付

●スズキ6年ぶり減益、『アルト』などリコール費計上響く(読売・8面)

●東芝株ストップ安、不適切会計に不信感(読売・8面)

●朝方勤務デンソー導入、試験的に、7時半まで出社朝食無料(読売・9面)

●紫外線カット「SAI」一部改良(読売・9面)

●個性派「軽」、増税でも健闘、4月販売、派手さ・スポーツ性人気(朝日・8面)

●スズキ会長「90歳まで続投」(朝日・8面)

●救急車「有料化」提案、消防予算にメス、財務省軽症者対象に(毎日・2面)

●ソフトバンク最高益、5期連続、社名変更「海外を重視」(毎日・7面)

●損保ジャパン10月から、自動車保険料を11年ぶり値下げ(産経・2面)

●スズキ、ダイハツ6年ぶり営業減益「軽」消耗戦2強苦境(産経・11面)

●JX最終赤字2772億円(産経・11面)

●中国の新車販売減、4月0.5ポイントマイナス、景気減速映す(日経・1面)

●シリコンバレー車大手が集結(日経・6面)

●インド新車販売14%増4月、4か月ぶり二ケタ増(日経・9面)

●スズキ、されどシェア「規模・利益、二兎を追う」(日経・13面)

●車各社、中国戦略練り直し、トヨタ、専用HV、VW小型車(日経・13面)

ひとくちコメント

2015年3月期連結決算で、本業のもうけを示す営業利益と最終利益ともに6年ぶりの減益となったスズキ。決算発表の会見で鈴木修会長兼社長は「守りばかりで攻めを怠ってはダメ。このままでは万年2位になってしまう。売り上げも利益も二兎追わないといけないと痛感した」と述べ、これからも「攻めて、攻めて、攻めまくる」と意気込んだ。

また、85歳を迎えた鈴木会長の去就について「社外取締役からも業界の中で精神年齢は別でもウチの経営陣は老齢化しており、業界の中では取締役の平均年齢がいちばん高いとの指摘を受けた」としたうえで「私が辞めればいいが、そうはいかない」と述べ、改めて”生涯現役”を匂わせた。

鈴木会長の去就についてはきょうの朝日も「90歳まで続投」として取り上げている。

ただ、経営陣の若返りについては「今後5年間で最長老の取締役と執行役員クラスを1年に一人ずつ辞めてもらえれば、若返りが図れる」と語った。ちなみに、この6月の役員人事では66歳の田村実副社長と63歳の相澤直樹専務役員が退任する。鈴木会長の長男の鈴木俊宏副社長は現在56歳。還暦を迎える頃には俊宏氏よりも年上の先輩役員がいなくなる計算にもなる。

《福田俊之》

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