上海を本拠とするデザイン・エンジニアリング開発会社のICONA(イコナ)は上海モーターショーで、コンパクトでスタイリッシュな近未来シティコミューターのコンセプト、『NEO』を公開した。
NEOはシンプルな形状と幾何学的なグラフィックスで構成され、リアエンドのグラフィックスは非対称となっている。また公開されているスケッチからは、インテリアも非対称で右側(歩道側)の乗降性を高めるデザインとしていることがわかる。寸法やハードウェアの詳細は非公開。
イコナはイタリアのカロッツェリア出身者によって創業され、スタイリング提案をはじめコンセプトカーやプロトタイプの製作、それに技術開発まであらゆる領域にわたって自動車メーカーの新型車開発をサポートしている。
これを可能にするのがトリノで活動する複数の開発会社による強力なバックアップで、イコナはイタリアと中国の間で業務を橋渡しする役割も担っている。
NEOはそうした活動の一端を示す自主制作モデルというわけだ。またブースには2011年の上海ショーで公開したコンセプトカー『飛鯊』(FUSELAGE)も展示された。こちらはインテリアまで作り込まれ、プレスデーでも乗り込んで感触を確かめる人が絶えなかった。