東レ、ボーイングから炭素繊維織物生産設備の認可を取得…787向け供給へ

航空 企業動向

東レは、グループ会社の創和テキスタイルがボーイング向け炭素繊維織物の生産設備認定テストを完了したと発表した。これを受けて、第1四半期(4-6月期)中にボーイング787ドリームライナー向けに「トレカ」炭素繊維織物の供給を開始する。

東レは、ボーイング787型機向けトレカ炭素繊維材料の需要が増大するのに対応して、日米で生産供給能力の増強を進めてきた。2014年1月に米国子会社で「トレカ」プリプレグの増強を決定、続いて同年9月には、石川工場(石川県能美市)へスリットテープの生産設備導入を決定した。

今回供給する予定の「トレカ」炭素繊維織物は、米国子会社でプリプレグ加工され787型機の構造材料として使用されるもの。従来、米国子会社がプリプレグ加工する炭素繊維織物は全て、米国内で外注して製織していた。今回、創和テキスタイルが、東レ愛媛工場(愛媛県伊予郡)で製造した炭素繊維を製織し、米国子会社へ供給、東レグループ内で一貫製造する。

創和テキスタイルは今後、製織数量を引き上げて、787型機向けに供給を拡大していく計画。

《レスポンス編集部》

【注目の記事】[PR]

編集部おすすめのニュース

特集