富士ソフトは、車載ソフトウェアの基本アーキテクチャ AUTOSARを学ぶことができる「AUTOSAR開発体験キット」を4月23日より発売する。
近年、自動車業界では電子制御の高度化、複雑化が加速し、関連するソフトウェアの規模も増大。標準化・共通化を進める中で、欧州発のAUTOSARテクノロジーは自動車業界全体で注目を集めている。しかし、ソフトウェアエンジニアにとって、AUTOSAR仕様は膨大かつ複雑、加えて体系的に理解するための日本語解説コンテンツが乏しいため、効率的な学習は困難な状況となっている。
1990年代から車載ソフトウェア開発に携わってきた富士ソフトは、2011年より名古屋大学大学院情報科学研究科附属組込みシステム研究センター(NCES)でのコンソーシアム型共同研究に参画。TOPPERS OSのAUTOSAR対応研究開発を進めてきた。
今回、これまで培ってきた技術、経験と共同研究の成果を活かし、AUTOSAR開発を実際に体験して学習できる「AUTOSAR開発体験キット」を開発した。TOPPERSから公開されているAUTOSAR関連ソフトウェアや、評価ボードに加えて、独自に開発した日本語教材ドキュメント、演習用サンプルアプリケーションをセットにして提供。日本の車載ソフトウェア技術者育成を支援する。
1パッケージの価格は30万7800円(送料別)。