キャデラック ELR に2016年型…PHVシステムの性能強化

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キャデラック ELR の2016年モデル
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米国の自動車最大手、GMの高級車ブランド、キャデラックは4月15日、『ELR』の2016年モデルを米国で発表した。

ELRは2013年1月、デトロイトモーターショー13で初公開。キャデラックの新たな2+2のラグジュアリークーペで、キャデラック初の市販PHV。GMはモーター走行を基本に、発電用のエンジンを備えたPHVシステムを2010年末、シボレー『ボルト』で実用化。この「エクステンディット・レンジ・エレクトリックビークル」(航続距離延長EV)技術が、キャデラックELRにも応用されている。

キャデラックELRは、最大出力220hp、最大トルク40.8kgmを発生するモーターを搭載。このモーターのおかげで、最大60kmゼロエミッション走行できる。

二次電池は、蓄電容量16.5kWhのリチウムイオンバッテリー。バッテリー残量が少なくなると、発電用の1.4リットル直列4気筒ガソリンエンジンが始動。ジェネレーターを回してモーターに電力を送ると同時に、バッテリーを充電する。これにより、ELRは最大航続可能距離を伸ばす。

今回、キャデラックは、ELRの2016年モデルを米国で発表。PHVシステムの性能強化が図られた。モーターは、最大出力を236hpに強化。リチウムイオンバッテリーの蓄電容量も16.5kWhから17.1 kWhへ引き上げた。これにより、0-96km/h加速は6.4秒に、1.5秒短縮。EVモードも、最大63kmへ伸びている。

《森脇稔》

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