テスラモーターズジャパンは8日、電気自動車の高級セダン『モデルS』の新ラインアップとして、全輪駆動車となる『モデルS 70D』を発表した。モーターを2つ搭載する新システム「デュアルモーターAWD テクノロジー」を採用。卓越した走破性能と、442kmの航続距離を実現した。価格は937万円。
モデルSは、米国の電気自動車メーカーであるテスラが開発・販売する高級5ドアセダン。電気自動車でありながら一回の充電で400kmを超える航続距離を実現するほか、0-100km/h加速3.3秒(P85D グレード)という圧倒的なスポーツ性能も誇る。また、車内の大型ディスプレイをはじめ、車両ソフトウェアを無料かつワイヤレスで随時アップデートすることができるなど、先進のITが組み合わされているのが大きな特長だ。
今回発表された「70D」は、70kWhのバッテリーを搭載。デュアルモーターに加え、スーパーチャージング(急速充電システム)、ナビゲーション(日本では2015年夏以降対応)が標準装備される。さらに、自動運転に対応するハードウェアも標準搭載とした。この他、トリッププランナーとレンジ・アシュアランス、車線逸脱警報、パーキングセンサー、自動緊急ブレーキなど安全、快適装備も充実させた。
0-100km/h加速は5.4秒、最高速度は225km/hを実現する。
70Dはエントリーグレードに位置づけられ、価格は937万円。このほか現在日本では85kWhバッテリー搭載の「85」(1000万円から)、85kWhバッテリーに全輪駆動を組み合わせた「85D」(1289万5000円から)をラインアップする。
テスラモーターズジャパンは70Dについて、「購入後の維持費を含めると、同グレードの他の4WD より購入および維持のしやすい価格設定となっている」と説明する。
また、この発表と同時にモデルS全車に新色「オーシャンブルー」「オブシディアンブラック」「ウォームシルバー」の3色を追加したことを明らかにした。