気になるニュース・気になる内幕---今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。
2015年4月8日付
●コンビニ多機能化進む、ローソン・佐川提携ネット通販とも競争(読売・9面)
●日産、HV投入本腰、4車種目、売れ筋握るトヨタ追う(朝日・8面)
●夏ボーナス2年連続増、民間予測、伸び率2%37万9000円(毎日・7面)
●横浜マラソン186メートル短かった、公認コース認められず(毎日・27面)
●新幹線最高速度23年ぶり向上、東京-大阪3分短縮(産経・10面)
●親子で学ぶ、経済編、ホンダ、小さなオープンカー発売(東京・6面)
●小型トラックで提携を正式発表、日産とダイムラー(日経・12面)
ひとくちコメント
日産自動車が、SUV(スポーツ用多目的車)の新型『エクストレイル』にハイブリッド車(HV)を追加し、5月13日から国内で発売すると発表した。
きょうの各紙が取り上げているが、このうち、朝日は経済面のトップで「日産、HV投入本腰」で報じるなど追加車種の発表記事としては異例の掲載である。
日産のHVは4車種目。国内市場でHV人気が高まるなか、これまで「日産は電気自動車に注力してきたが、国内ではトヨタ自動車やホンダのHVが売れ筋となっているため方針転換を迫られた」(朝日)などと伝えている。
発表会場は横須賀市にある日産の追浜工場内のテストコース。菜種梅雨が肌に冷たく感じる生憎の空模様だったが、この日はエクストレイルのHV車とともに、4月1日付で専務執行役員に昇格した星野朝子さんのお披露目でもあった。
日本営業本部と日本マーケティング本部、それにフリート事業部を担当し、報道陣向けの新車発表会でのスピーチは初めてとみえてやや緊張気味。それでも、国内事業を統括する片桐隆夫副社長をサポートし、低迷する国内販売を”輝く女性”の目線で活性化させる責務を担っている。
星野さんは13年前にヘッドハンティングで日産入りしたが、夫は高級旅館・ホテルを運営する「星野リゾート」の星野佳路社長であることは知る人ぞ知る。これから全国の販売店を行脚するにも話題は尽きないようだ。