【鈴鹿8耐】合言葉は「今年こそ優勝」、各陣営が意気込み語る

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2015鈴鹿8耐記者発表会の様子
  • 2015鈴鹿8耐記者発表会の様子
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  • 2015鈴鹿8耐記者発表会の様子
  • 藤井正和会長(F.C.C.TSR Honda)
  • ジョシュ・フック(F.C.C.TSR Honda)
  • 高橋巧(MuSASHi RT HARC-PRO)
  • 本田重樹監督(MuSASHi RT HARC-PRO)
  • ヨシムラ・スズキの津田拓也(左)と加藤陽平監督(右)

27日に東京ビッグサイトで行われた「2015“コカ・コーラ ゼロ 鈴鹿8時間耐久ロードレース」の記者発表会に、今年参戦予定のチーム監督やライダーが登場。今年の鈴鹿8耐に向けて意気込みを語った。

38回目を迎える伝統の真夏の耐久レース。今年は元MotoGP王者のケーシー・ストーナーが前年優勝チームのMuSASHi RT HARC-PROから参戦するということで注目を集めているが、ライバルチームも虎視眈々と王座を狙っている。

まずは強豪チームの一つであるF.C.C. TSR Honda。昨年はトップ快走中に転倒を喫してしまい惜しくも優勝を逃してしまった。今年は新たにオーストラリア出身の若手ライダーであるジョシュ・フックを起用。全日本ロードレース選手権にも参戦し、主に日本に滞在する時間を多くして8耐に向けて調整を進めていくことになる。

大会当日はチーム監督も務めるTSR藤井正和会長は「今年は全日本ロードレース選手権と8耐を通してジョシュを育てていきたいと思っています」と今季のビジョンを説明。同じくステージに登壇したフックは「僕にとってはストーナーはヒーロー。こうしてライバルとして戦うことはすごく光栄です。今年はTSRと一つの家族のような感じで共に頑張っていければと思います」と、地元の大先輩であるケーシー・ストーナーとの対決を早くも楽しみにしている様子だった。

そして藤井氏は「今年は手強いライバルが現れたけど、彼らをやっつけて今年は勝ちたい」と力強くコメント。これまでチームの主要メンバーだった秋吉耕佑がチームを離れ、ジョナサン・レイがカワサキへ移籍。新しい体制で臨むことになりそうだが、最終目標である8耐優勝は全く変わっていない様子だった

2年連続で2位表彰台を勝ち取っているヨシムラ・スズキ・シェル・アドバンスの加藤陽平監督は「なかなか自分たちの実力が発揮できず、トップと勝負ができないまま獲得した2位でした。今年は津田選手を中心に、トップにチャレンジをして勝利を手にしたいと思っています」とコメント。また昨年ポールポジションを獲得した津田は「参戦1年目はとにかく緊張して自分の実力をなかなか発揮できませんでしたが、3年目を迎えて色々経験もさせてもらったので、今年は自分の力をフルに出し切って勝利を手にしたいです」と意気込みを語った。

昨年も終始上位で周回を重ねていたがハルク・プロを捉えることができず2位と悔しい結果に。まだ津田以外のライダーが発表されていないが、今年も打倒ケーシー・ストーナー、打倒ハルク・プロのために強力な布陣を敷いてくることだろう。

そして、毎年サプライズな話題を提供してくれるTEAM KAGAYAMAからはチームオーナーであり自らもライダーとして8耐に挑戦する加賀山就臣が登場。一昨年は芳賀紀行とケビン・シュワンツを起用し3位表彰台。昨年もMoto2クラスで活躍中のドミニク・エガーターをチームに迎え入れ2年連続で表彰台を獲得した。気になる今年の体制については「もう自分の中では若干(サプライズ発表が)義務のようになってきていますので、まだ決まっていはいませんが今年も面白いパッケージを考えているところです」とコメント。ケーシー・ストーナーに負けず劣らずのサプライズ発表を期待したが、さすがに現段階では調整中のようだ。

この他にも、ヤマハはファクトリーチームでワークス体制を整え、カワサキも昨年に引き続きTeam Greenでワークス参戦と、話題を挙げれば切りがないほど見どころが盛りだくさん。そして何より注目なのが、ハルク・プロがストーナーを獲得したように、今後彼らがどんなライダーを用意してくるのか。それによって今年の勢力図も大きく変わっていくかもしれない。

《吉田 知弘》

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