英国スポーツカーブランドのアストンマーティンは、3月3日にスイスで開幕した「ジュネーブモーターショー15」に出展。アンディ・パーマーCEOは、日本法人の設立などによるアジア地域での体制強化、欧州でのプレゼンス向上を明言した。さらに、中東向けに開発された高級サルーン『ラゴンダ・タラフ』の販売地域の拡大を発表した。
アストンマーティンは現在、世界45の市場に155拠点のディーラー・パートナーを持つ。今後も世界的な市場カバー率を高めるべく、段階的な市場拡大に対する投資を継続する、とした。今年1月に設立された日本法人をはじめ、シンガポールにはアジア太平洋地域を統括する新しい拠点を、欧州ではフランクフルトに地域ヘッドクオーターズを置くことでブランドプレゼンスの向上を図っていく。
今回のショーでは、サーキット専用車の『ヴァルカン』、ロードカーの『ヴァンテージ GT3』、さらにコンセプトカー『DBX』を発表するなど、過去最多規模でのワールドプレミアをおこなった。アストンマーティンは今後、抜本的な製品ラインアップの一新と拡大を計画しており、そうした姿勢の現れと見ることができるだろう。
さらにパーマーCEOはプレゼンテーションの中で、中東向けに限定生産される高級サルーン、ラゴンダ・タラフの販売地域拡大を発表。「欧州連合(EU)およびEUレギュレーションに準拠する市場でも販売する」としている。さらに、英国をはじめとする右ハンドル車市場に対応することも明言しており、日本市場への投入も期待される。