【ユーロNCAP】アウディ TT 新型、最高評価を逃す…4つ星どまり

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ユーロNCAPのアウディ TT 新型の衝突テスト
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ユーロNCAPコンソーシアムは2月25日、新型アウディ『TT』の衝突安全テストの結果を公表した。

ユーロNCAPの衝突テストは、前面オフセット64km/h、側面50km/h、ポール衝突29km/h、歩行者衝突40km/hで行う。日本や米国の基準とほぼ同じ、世界で最も厳しい条件で実施される衝突テスト。

2009年2月、ユーロNCAPは新評価システムを導入。評価の項目に応じて、ポイントが配分される。例えば、最重要視される「成人乗員保護性能」には、ポイントの50%を配分。「子ども乗員保護性能」と「歩行者保護性能」には各20%、エアバッグやABS、ESCなどの「安全補助装置の有無」には10%を配分する。最高評価の5つ星を獲得するためには、総合評価90ポイント以上が目安とされている。

さらに、ユーロNCAP は2015年から、前面フルセット衝突テストを導入。背の低い女性ドライバーと、後席に乗員を乗せた状態を想定し、テストを行う。緊急回避の自動ブレーキをはじめ、先進の安全装備の有無も、評価基準となった。

新型アウディTTのテスト結果を検証すると、成人乗員保護性能は31.2点。前面オフセット衝突では、運転席側のダミー人形の両脚、助手席側のダミー人形の胸と両脚に受けた傷害レベルが5段階評価で上から2番目の「ADEQUATE」。前面フルセット衝突では、助手席乗員の胸への傷害レベルが、5段階評価で上から3番目の「MARGINAL」。追突想定テストでは、後席が5段階評価で最低の「POOR」。

また、子ども乗員保護性能は33.6点。歩行者保護性能は29.7点。安全補助装置の有無は8.3点を獲得した。

この結果、新型アウディTTの合計ポイントは102.8点となり、5つ星基準の90点以上に到達。しかし、総合評価は4つ星どまりだった。これは、追突想定テストの結果が悪かった影響。ユーロNCAPは、「緊急回避の自動ブレーキのような先進装備がない点も、4つ星の理由」と説明している。

《森脇稔》

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