ダカールラリー2015は、1月17日にアルゼンチン・ブエノスアイレスでフィナーレを迎えた。チームHRCのパウロ・ゴンサルヴェス選手は、総合2位でゴール。また、ライア・サンツ選手は女性ライダーとしてダカールラリー史上最高位となる総合9位を記録した。
この日行われた最終ステージでは、174kmのスペシャルステージが設定されていたが、悪天候の影響で73km短縮。その後ブエノスアイレス市内の博覧会会場「テクノポリス」に設けられたポディウムで、ゴールセレモニーが行われた。
ゴンサルヴェス選手は2014年クロスカントリーラリー世界選手権での総合2位に続き、ダカールラリーでもチームHRCに好結果をもたらした。計17分のペナルティータイムを加算されながら、総合優勝のマルク・コマ選手(KTM)との差は16分53秒だった。
サンツ選手は、ホンダ『CRF450ラリー』を駆り、卓越したライディングテクニックとナビゲーションスキルを発揮。第8ステージ以降は連日トップ10フィニッシュを果たし、女性ライダーとして史上最高位となる総合9位を獲得した。
ホアン・バレダ選手は総合17位に終わったものの、今大会で3度のステージ優勝を果たした。ウユニ塩湖での悪天候によるマシントラブルによって優勝のチャンスは逃してしまったが、そこまでは総合トップを譲らない走りをみせた。
エルダー・ロドリゲス選手も、チームの大黒柱として活躍。2度のステージ優勝を挙げ、総合12位でフィニッシュした。
パウロ・ゴンサルヴェス選手は「チーム全員のハードワークによって成し遂げた結果です。ダカールでの勝利まで、本当にあともう少しでした。万全の準備で臨みましたし、戦い方は間違っていなかったと思います。この結果はうれしいですし、チーム全員に感謝しています。チームメートのホアン、エルダー、ジェレは、一番苦しかったときに助けてくれました。彼らがいなければ、この結果は残せなかったと思います」と語った。
ライア・サンツ選手は「本当にうれしいです。ダカールは予想できないことばかりで、リスクの高い困難なレースなので、一瞬も気を抜くことができません。すばらしい結果が出せましたし、私を信頼してこのチャンスを与えてくれたチームのみんなと、喜びを分かち合いたいです。そして、ファンの皆さん、サポートしてくれたすべての皆さんに感謝しています。本当にありがとうございました」と語っている。