1月8日、ブリヂストンは、ハイグレードタイヤ『REGNO(レグノ)』シリーズの新製品2種を発表した。特徴はREGNOブランドの静粛性や乗り心地を維持しながら、エコタイヤのラベリング表示にも対応し、対象車種を輸入車や高級車だけでなく、コンパクトカーやミニバンにも広げたことだ。
発表されたのはコンパクトカー/セダン向けの「GR-XI」とミニバン専用の「GRV II」の2種類で、タイヤサイズはGR-XIが30サイズ、GRVIIが10サイズ。ラベリング表示はどちらもA-bランクとなっている。REGNOシリーズは、タイヤに必要な7つの性能(直進安定性、ドライ性能、ウェット性能、燃費性能、耐摩耗性能、静粛性、快適性)を高次元でバランスさせ、高級車や輸入車向けのイメージが強い。
GR-XI、GRVIIもこのコンセプトを受け継ぎ、すべての性能について従来モデルより改善されている。そのうえで175/65R14から245/45R19まで広範なサイズをラインナップしエコタイヤのラベリング性能表示まで対応したのは、REGNOの上質な走りを「裕福層だけなく、若い世代や女性ドライバーなど幅広いユーザーに提供したい」(ブリヂストン 常務執行役員 兼 ブリヂストンタイヤジャパン代表取締役社長 清水実氏)との思いからだ。
ラベリング表示については、同社の低燃費タイヤ『ECOPIA(エコピア)』でもすでにAAA-aという最高ランクのタイヤが存在する。その中でREGNOのランクはA-bというのは若干低い気もするが、そもそも従来のハイパフォーマンスタイヤやハイグレードタイヤはラベリング表示に対応していない。例えばウェット性能と静粛性は両立させにくい。転がり抵抗とグリップ性能は相反する。むしろ、すべての性能を高めたことでエコタイヤ並の環境性能も謳えるようになったということだろう。
清水氏もGR-XIとGRVIIの開発やプロモーションには、若手も投入し輸入車や高級車といった従来のイメージにとらわれない視点で取り組んだといい、「『プリウス』など環境意識の高いユーザーこそ、新しいREGNOに乗ってみてもらえれば、その差は体感していただけると思う」と自信をのぞかせた。
GR-XIは2月20日、GRVIIは4月1日からの発売となる。