1月3日より開幕する「ダカールラリー2015」。1日にはアルゼンチンのブエノスアイレスで車両検査と書類手続きがおこなわれ、日野チームスガワラは無事検査を終了したことを報告した。
今回参戦する2台の日野『レンジャー』は、12月上旬にアルゼンチンに到着。同18日より日野チームのメカニックがアルゼンチン・トヨタの施設を借りて最終調整を進めてきた。
サスペンションの大幅改良のほか、今回から2号車にも搭載されるA09C型エンジンの出力向上(600馬力から630馬力へ)、2号車への標準幅キャブ採用、1号車の3人乗車化など、改良は多岐にわたる。トラック部門の排気量10リットル未満クラス優勝はもちろん総合順位での上位入賞という目標に向け、気合いは十分だ。
菅原義正氏は、「今日の車検はスムーズに終わり、いよいよという気持ちが高まってきました。こちらには10日前に入り、じっくりと最終調整をしたのでもう時差(ボケ)もありません。体調は万全です。次はスタートですね」と意気揚々。
菅原照仁氏も、「車検は全くノープロブレム。きちんと作ってあると担当者に褒められました。今回はサスペンション、エンジンなど大がかりに仕様が変わりましたが、予想以上に煮詰めも進んでおり、競技が始まるのが楽しみです」と万全の体制であることを報告した。
はやくもラリーの熱気につつまれているというブエノスアイレス。現地時間の3日夕方、大統領府前に設けられたポディアムでセレモニースタートが行われ、翌4日早朝に最初のビバーク地、ヴィラ・カルロス・パスに向けて火ぶたが切られる。