札幌市東豊線の新型車が完成…側面にも行先表示器設置

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9000形の側面。白をベースに扉部などにスカイブルーを入れた。スカイブルーは東豊線のラインカラー。
  • 9000形の側面。白をベースに扉部などにスカイブルーを入れた。スカイブルーは東豊線のラインカラー。
  • 9000形の車内。荷物棚がない点は従来車と同じ。乗降口と座席のパーテーションが一部半透明になっている。
  • 縦手すりが設置された9000形の座席。
  • 二段手すりが付いた9000形の車椅子スペース。
  • 9000形の乗降口付近に付けられた識別板。
  • 9000形乗降口外側の「くつずり」。車両とホームの間の隙間を小さくするため拡大された。
  • 9000形の中間車に設けられた非常梯子の組立状態。
  • 9000形では側面にも行先表示板が取り付けられた。

札幌市交通局は12月15日、地下鉄東豊線に導入する新型車両「9000形」が完成したと発表した。2015年4月にも営業運転を開始する。

交通局が今回発表した車両設備の概要によると、座席は従来の7000形より幅を拡大し、縦手すりが設置された。また、各車両には車椅子スペースが設置されており、その部分には軽く腰掛けた状態や子供の立席状態に配慮して二段手すりが設けられた。

乗降口付近は出入口の識別がしやすいよう、下部に黄色の識別板を設置。乗降口の外側下部に設けられた「くつづり」の部分は、車両とホームとの隙間を小さくするために拡大されている。このほか、先頭車だけでなく中間車にも行先表示器や非常梯子が設置されている。

車内のデザインは、「快適さと温もりをイメージした室内とし、優しさのあるデザイン」をコンセプトとし、全体の色調をオレンジ系、床面を茶系とした。

9000形は12月中旬に東車両基地に搬入された後、整備や試験走行が行われる。営業運転の開始は2015年4月下旬頃を予定している。

《佐藤正樹(キハユニ工房)》

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