デルタ航空は、成田国際空港整備地区に整備用ハンガー(格納庫)「成田テクニカルオペレーションセンター」を開設したと発表した。
米国航空会社が成田空港にハンガー施設を保有するのは、初めて。
新設した「成田テクニカルオペレーションセンター」は、敷地約1万3000平方メートルを確保し、太平洋路線で使用しているボーイング『747-400』、『777』、『767』、『757』、エアバス『A330』などの機材の定期整備作業を行う。
スペースを有効活用するため、太平洋路線の運航支援を行う「成田コントロールセンター」など、これまで空港内の複数の建物に分散していたオフィスの一部も移転する。
デルタ航空で、機材の整備、修理、オーバーホールを担当するデルタ・テックオプスで整備を担当するリー・ゴセット副社長は、「新しいハンガー施設は、成田空港での整備能力を高め、整備スタッフに作業しやすい環境を提供する。より効率的、効果的な定期点検、不定期整備を行うことを目指しており、この施設により、アジア太平洋地域でデルタ便の運航と顧客ニーズに、より柔軟に対応できる」とコメントしている。
成田空港には、米国外では最大規模となる100人以上の整備専門スタッフが勤務し、デルタ航空機の整備に加え、他の航空会社の機材整備を受託する。