【ロサンゼルスモーターショー14】キャデラック ATS-Vセダン…エンジンスペックはM3とC63の中間

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キャデラック ATS-V セダン(ロサンゼルスモーターショー14)
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11月18日、米国で開幕した「ロサンゼルスモーターショー14」。米国の自動車最大手、GMの高級車ブランド、キャデラックの主役は、『ATS-Vセダン』が務めた。

ATS-Vセダンは、キャデラック新型スポーツセダン、『ATS』の頂点に立つ高性能グレード。ATSは、BMW『3シリーズ』、メルセデスベンツ『Cクラス』などに対抗するべく、キャデラックが開発した小型スポーツセダン。ATS-Vセダンが意識しているのは、BMW『M3セダン』や『メルセデス-AMG C63』となる。

ATS-Vセダンのパワートレインは、直噴3.6リットルV型6気筒ガソリンエンジンを、2個のターボで過給したユニット。予想スペックとして、最大出力455hp、最大トルク61.5kgmを掲げる。最大トルクの90%は、2400-6000rpmで引き出される。トランスミッションは6速MTが標準で、パドルシフト付き8速ATはオプション。8速ATの場合、0-96km/h加速は3.9秒で駆け抜け、最高速は299km/hに到達する。

この性能を競合車と比較すると、BMW M3セダンの直列6気筒エンジンは、排気量が3.0リットル(2979cc)。2個のターボチャージャーで過給され、最大出力431ps/5500-7300rpm、最大トルク56.1kgm/1850-5500rpmを引き出す。トランスミッションは、6速MTと7速デュアルクラッチの「DCT」。0-100km/h加速は、7速DCTが4.1秒、6速MTが4.3秒。最高速は250km/h(リミッター作動)の実力。

一方、メルセデス-AMG C63は、4.0リットル(排気量3982cc)V型8気筒ツインターボエンジンを搭載。新型スポーツカーの『メルセデス-AMG GT』譲りのこのエンジンは、最大出力476hp/5500-6250rpm、最大トルク66.3kgm/1750-4500rpmを発生する。トランスミッションは、7速デュアルクラッチのAMGスピードシフトMCT7。0-100km/h加速は4.1秒、最高速は250km/h(リミッター作動)。

エンジンスペックでは、M3セダンとメルセデス-AMG C63の中間に位置するATS-Vセダン。キャデラックのヨハン・ダ・ネイシン社長は、「キャデラックのV-シリーズは、キャデラックの新商品戦略の好例。ブランドのコアとなる情熱を、最もピュアに表現」とコメントしている。

《森脇稔》

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