英国の高級車メーカーであるジャガーカーズが新たに送り出すモデルが『XE』だ。同車はジャガーラインナプの中でも最もコンパクトな「Dセグメント」に属するモデルで、競合にはメルセデスベンツ『Cクラス』、BMW『3シリーズ』、アウディ『A4』などのジャーマンプレミアムコンパクトを筆頭に、各メーカーが渾身の力作を投入する激戦クラスとなる。
そんな激戦のDセグメントでドイツ勢と渡り合うために、XEにはジャガーがこれまで培ってきた技術がふんだんに採用されているのが特徴だ。その1つがジャガーお得意のアルミ構造の採用したモノコックボディ。
ジャガーのコンセプトカー『C-X17』で提示された最新のアルミ構造を車体構造全体の約75%に採用した。ジャガーカーズによれば、Dセグメント唯一のアルミモノコックボディを採用した車両になるという。
足回りには同車のスポーツカー『Fタイプ』のフロントサスペンションをベースとしたものが採用され、優れたハンドリング性能とロードホールディング性能を実現する。さらに「All Surface Progress Control」と呼ばれる、新開発のトラクションコントロールも装備した。
XEに搭載されるエンジンは、新開発の「インジニウム」。直噴2.0リットル直列4気筒ターボで、2種類のチューニングが存在し、標準グレードは最大出力は200ps、最大トルクは28.6kgmを発生する。高出力版は、最大出力240ps、最大トルク34.7kgm。さらにジャガーはより高性能なグレード「XE S」も発表し、ライバルに対し多数のエンジンラインアップで対抗する。