メルセデス・ベンツ日本は、およそ300点の部品を交換してレストアした1993年式『190E』を、このほど習志野事業所で報道陣に公開した。
アフターセールス営業部のゲルティンガー剛部長は「今回300種類の部品を交換し、作業には約50時間を要した。とくに変えた部分は足回り、メンテナンス部品、ブッシュ、エクゾーストで、ペイントも行い、乗り味としては当時の、ローンチの時の乗り味になっていると思う」と述べた。
さらに「交換した部品のうち約260種類に関しては習志野事業所の倉庫在庫から補給することができた。残りの40種類はドイツ本社から調達した。どの輸入車をみてもこれだけの供給体制があるところは少ないと思う。これは我々が長年、このマーケットで輸入車を扱わせて頂いているバックグラウンドがあるからと思っている」と強調した。
交換した部品の価格は約300万円で、これに工賃や塗装代などを加えると「金額としては新型『Cクラス』並み」になるという。
今回のレストアについてゲルティンガー部長は「初度登録から3年間は、(サービスプログラムの)『メルセデス・ベンツケア』でカバーされるので、ほぼ100%が正規販売店に整備入庫頂いている。しかし5~7年経つと(入庫率が」落ちて、我々とお客様との接点が若干薄くなり始める。ここに向けて再度、正規販売店に来て頂けるようなきっかけづくりができないかと思い、今回の190Eリフレッシュ企画をスタートした」と説明した。