【BMW 2シリーズ アクティブ ツアラー 発表】BMW初のFF、背高MPVをいかにデザインするか

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  • BMW AG BMWエクステリア・クリエイティブ・ディレクターの永島譲二さん

ビー・エム・ダブリュー(BMWジャパン)が発表した、『2シリーズ アクティブ ツアラー』は、多用途ビークルセグメントに初めてBMWが導入するクルマで、デザインにおいても新しい挑戦だったという。

「BMWは、スポーティセダン、クーペ、コンバーチブルなど、ボンネットが長くて全高が低いプロポーションのクルマを主に作っており、我々デザイン部門も、普段はそうしたクルマを扱っている。しかし、歴史上初めて、多用途ビークルセグメントにBMWが参入。デザイン部門にとっても新しい挑戦、初めての試みであった」と話すのは、BMW AG BMWエクステリア・クリエイティブ・ディレクターの永島譲二さん。

デザインの主眼は、「全高が高く、全長が短いパッケージと、MPVとしての多機能性を、いかにスポーティで、プレミアムなBMWのイメージと結び付けるか。しかも、いずれも高いレベルで両立させるかだった」と話す。

「一番苦労したのは、フロントのオーバーハングの見せ方だった」と永島さん。「FFだとフロントのオーバーハングが長くなるが、(BMWの特徴はショートオーバーハングなので)視覚的に長く見えないようにした」という。具体的には、「フロントのホイールアーチからヘッドライトまでの距離を短く見えるようにした。実寸としては長いのだが、ボディカラーの部分を短くすることで、ここに意識を向けさせ、短く感じさせているのだ」と説明。

また、車高の高さもデザイン的に苦労した。「車高が高いとどうしても重く見えてしまう。また、MPVや1BOXに見えがちで、どれも似てしまうデザインを、いかにスポーティに軽く見えるようにするか。なるべくどこから見てもBMWに見せるかだった」と永島さん。

そこで、「フロントのキドニーグリルの高さを抑え、幅広くすること、低く構えているように見せている。その結果、ダイナミックな走り、運動性能が高そうに感じさせているのだ」と語った。

《内田俊一》

内田俊一

内田俊一(うちだしゅんいち) 日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員 1966年生まれ。自動車関連のマーケティングリサーチ会社に18年間在籍し、先行開発、ユーザー調査に携わる。その後独立し、これまでの経験を活かしデザイン、マーケティング等の視点を中心に執筆。また、クラシックカーの分野も得意としている。保有車は車検切れのルノー25バカラとルノー10。

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