欧州の自動車最大手、フォルクスワーゲンは10月2日、フランスで開幕したパリモーターショー14において、『ゴルフ・オールトラック』を初公開した。
同車は、新型『ゴルフ・ヴァリアント』をベースに開発された『ゴルフ』ファミリーの新たな派生車種。「オールトラック」はすでに、『パサート』に設定されている。これと同様、ゴルフ・オールトラックも、多少のオフロード走行を可能にしたクロスオーバー車として登場した。
ゴルフ・オールトラックは、新型ゴルフ・ヴァリアントに対して、車高を20mmアップ。ブラックのホイールアーチモールを装着した。バンパーは専用デザインで、シルバーのアンダーガード付き。17インチのアルミホイールも専用デザイン。
駆動方式は4WDの「4モーション」。ESCと統合制御される電子式デフロックの「EDS」をはじめ、前後アクスルには「XDS」を採用。オフロードの急な坂道で自動ブレーキを作動させる「ヒルディセント」機能を装備。サスペンションにも、専用チューニングが施される。
欧州仕様のエンジンは、ガソリン1とディーゼル3の合計4ユニット。ガソリンは、ゴルフシリーズ初の直噴1.8リットル直列4気筒ターボ「TSI」を設定。最大出力180ps/4500rpm、最大トルク28.6kgm/1350rpmを発生する。トランスミッションは6速DSG。0-100km/h加速は7.8秒、最高速は217km/h。
フォルクスワーゲンは、「ゴルフ・オールトラックは個性的なオフローダー的外観により、乗用車とSUVのデザインを融合させた」とコメントしている。