【ダイハツ コペン ローブ CVT 試乗】 オープンカーのツボを押さえた作り…諸星陽一

試乗記 国産車
ダイハツ・コペン ローブ AT
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オープンカーの魅力はなんと言ってもその開放感にある。『コペン』はその開放感とともに快適性も確保したクルマとなっていた。

コペンのルーフは樹脂製でハードタイプの電動。軽自動車ということを考えればかなり贅沢な設定だ。開閉に掛かる時間はわずか20秒。スイッチを入れるとまずはトランクリッドが開き、そこにルーフが収まっていく様はなかなかギミックに富んでいて、周囲の注目を浴びること間違いなし。こうした派手さもオープンカーにとっては大切な要素。

オープン状態で走り出すと、当然のように車内に風が入り込むが、風の流れは上半身のみで完結する。多くのオープンカーが太ももに風を感じるのに対し、コペンが上半身のみで風を制御しきれているのにはなかなか感心させられた。これなら、真冬でも上半身をしっかり防寒すれば快適なドライブができる。そもそもオープンカーは日差しがきつい夏よりも、秋から冬にかけてが快適なカテゴリーだ。

エアコンのファンは強く、冬でもしっかりと暖房は効きそう(さすがに今回は試していないが)で、快適なドライブが期待できる。軽自動車ということもあり、スイッチ類が少々小さめで、それらがグローブをしてのドライブには少し使いにくさを感じるだろうが、軽自動車のオープンというまれな存在のクルマにすべてを求めるのは間違いだろう。

試乗車はCVTで扱いやすいもの。Dレンジからレバーを右に倒すと7分割されたギヤ比をマニュアル車のように扱うことができる。シフトダウン時にはエンジン回転数を合わせるブッリピング機能も働き、よりMTライクな走りが可能。ただし、マニュアル状態でエンジン回転が上がると自動的にシフトアップが行われてしまう。ここはレブリミッターで制御して、エンジンを高回転で維持しつつのコーナリングなどが行えるようにすれば、より楽しいクルマに仕上がったはずだ。 

■5つ星評価
パッケージング:★★★★
インテリア/居住性:★★★★
パワーソース:★★★★
フットワーク:★★★★
オススメ度:★★★★

諸星陽一|モータージャーナリスト
自動車雑誌の編集部員を経て、23歳でフリーランスのジャーナリストとなる。20歳代後半からは、富士フレッシュマンレースなどに7年間参戦。サーキットでは写真撮影も行う、フォトジャーナリストとして活躍中。趣味は料理。

《諸星陽一》

諸星陽一

自動車雑誌の編集部員を経て、23歳でフリーランスのジャーナリストとなる。20歳代後半からは、富士フレッシュマンレースなどに7年間参戦。サーキットでは写真撮影も行う、フォトジャーナリストとして活動中。趣味は料理。

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