ボーイングは、開催中のファンボロー国際航空ショーで200席クラスの『737 MAX 8』を発表し、ボーイング民間航空機ファミリーを継続して拡張していくことを表明した。
新型737 MAX 8は、同機体の現行プランよりも座席数を11席増加するもので、航空会社に収益向上の機会を提供する。
ボーイングの民間航空機部門のレイ・コナー社長兼CEOは「ボーイングでは、737 MAX 8が単通路機市場での中心的機材となると見込んでいる。737 MAX 8に、さらに200席クラスの新タイプが加わることで、快適性、輸送能力、低運航コスト性能において市場をリードするボーイングの地位はさらに強固なものとなる」としている。
また「燃料効率性を次世代737型機よりも20%向上させるという目標の実現に向け、プログラムは順調に進捗している」(コナー社長)と述べた。
737 MAX 8は、ボーイング民間航空機の最新機種となる。2013年は、業界最高の効率性能を持つワイドボディ機ラインアップの形成となる『787-10 ドリームライナー』と『777X』をローンチしており、今回の737 MAX 8はその両機に続く新型機となる。
今回の航空ショーでは、今月初旬に初号機をニュージーランド航空にデリバリーした『787-9 ドリームライナー』のデモ飛行を実施する予定。
市場からの需要に対応するため、ボーイングでは既に737、777、787型機の製造レートを過去最高にまで引き上げており、さらなる増産計画も発表している。
ボーイングの2014年の受注機数は、今回の航空ショー開催前までに、先週のエミレーツ航空から受注した150機の777Xを含め、649機に達している。