ホンダは7月14日、出力2馬力と5馬力の小型船外機の生産を、2015年4月から中国に移管する計画を明らかにした。
マリン事業室の長井昌也室長が同日、浜松市で行った船外機の生産開始50周年セレモニーで記者団に表明した。生産を行うのは中国福建省でエンジン発電機を製造している子会社の福建ミンドン本田発電機。当初、年1万5000台規模の計画で、生産品はほぼ全量を日本などに輸出する。
この2機種は汎用発電機エンジンを流用した、最も小さいモデル。現在は日本のみで生産しているが、段階的にすべてを中国に移管する。長井室長は移管の狙いについて「中国は部品産業のインフラも充実しているので競争力強化につなげたい。為替変動への抵抗力も高めていく」と述べた。