13日に決勝レースが実施された全日本選手権スーパーフォーミュラ(SF)第3戦。2位に20歳の平川亮、3位に23歳の国本雄資が入るなど若手の台頭もあり、チャンピオン争いは11点差に8人の混戦状態になってきている。
参戦2年目、初の表彰台獲得を果たした平川は、F3時代から大器の呼び声も高かった存在。そんな彼だけに、勝機もあったレースでの2位には「悔しいです」が第一声だった。「雨はチャンスだと思いました」。
レインタイヤに交換後、53周終了時点ではトップに立ったが、54周目の「1コーナーのブレーキングでタイヤがロック、オーバーランしてしまいました。勝てた(可能性もあった)レースなので悔しいです」。ただ、これは「(勝利に向かって)チャレンジした結果でもあるので、次に活かしていきたいと思います」。今度は雨(展開)の助けなく表彰台獲得、そして勝利を狙いたいところだ。
3位の国本は昨年、シリーズ外の富士スプリントカップでSF初優勝を経験しているだけに、やはり展開も味方しての3位では満足いかないところもあるだろう。「とてもタフなレースでした。(ドライでは)タイヤがタレてきた時のペースが良くなくて、ポイントを獲る(8位)ことができたらラッキーかな、くらいの感じでした」。やはり平川同様、レース内容に満足してはいない様子。それでも「(終盤は雨で)かなり危険な状態だったなか、なんとか走りきって3位になれたことは良かったと思っています」と、これまた一定の成果は感じつつ、国本もさらに上の内容、順位を目指す決意だろう。今回富士の表彰台に上がった若手ふたりには、今後の大きな飛躍を期待したい。
今回は選手権ポイント首位だったロイック・デュバルが欠場。デュバルに僅差だったアンドレ・ロッテラーが6位、ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラがリタイアに終わっており、さらには若手の台頭もあるなどした結果、チャンピオン争いは11点差に8人がひしめく混戦状態になった。
中嶋一貴/20点
A.ロッテラー/16.5点
L.デュバル/15.5点
平川亮/13.5点
J-P.デ・オリベイラ/12点
石浦宏明/11点
J.ロシター/10.5点
国本雄資/9点
SFでは、原則としてポール+優勝で11点獲得できる。シーズン中盤~後半の王座争いが一層楽しみな状況になってきたと言えるだろう。
次のツインリンクもてぎ戦は8月23~24日の開催だ。