欧州の自動車最大手、フォルクスワーゲングループは7月6日、ドイツのメルケル首相が、同社の中国四川省の成都工場を訪れたと発表した。
今回の訪問において、メルケル首相は、成都工場の生産ラインを見学。同工場で生産される車の部品のおよそ90%は、現地サプライヤー製。また、同工場の塗装工程は、フォルクスワーゲングループにとって、アジア初のエコ工場であり、水の使用量を最大90%削減するなど、最先端の工場。
また、メルケル首相は、同工場のトレーニングセンターを訪問。フォルクスワーゲングループによると、首相は従業員の訓練の様子に、強い関心を持ったという。
というのも、同工場のトレーニングセンターには6種類のコースがあり、若い従業員がレベルに応じた職業訓練を受ける。すでに2万人が研修を終えており、得られた知識を生産クオリティの向上に役立てている。
フォルクスワーゲングループ取締役会のマルティン・ヴィンターコルン会長は、「全世界で、長期に及ぶ基礎を土台に、生産を持続させることが我々の目標。ここ中国でも、高い環境基準を打ち立てている」と述べた。