【プジョー 308 試乗】危うしVW? ダウンサイズボディに驚きのエンジン性能...河村康彦

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プジョー308
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  • プジョー・308(ジュネーブモーターショー14)
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これはちょっとゴルフを意識し過ぎかな…と、特にハッチバックモデルにはそんな第一印象を抱かされたのが、新型『308』のスタイリング。

一方で、そんなハッチバックでは単にエンジンスペックのみならず、実際のボディまでを従来型に対して“ダウンサイズ”。今も拡大歩調を選ぶライバルたちとは逆に「このセグメントでは最小」とその“小ささ”こそをアピールする心意気やヨシ!

対して、いざ乗り込んでみると弟分である『208』譲り(?)の、独善的なドライビング・ポジションがどうにもしっくり来ない。「小さなステアリング・ホイールを極端に低い位置で構え、メーターはその上から読み取る」というレイアウトは、やはりどうにもムリがある…と、そう感じざるを得ないのだが。

この先、末尾は「8」から変更しない、という新ルールの3桁ネーミングが適用された第一号車であるこのモデル。同時にデビューしたのが、1.2リットルの3気筒直噴ターボ・エンジンだ。それが生み出す動力性能には心底びっくり! ガソリンユニットなのにまるでディーゼル以上にディーゼルっぽく、ごく低回転域から太いトルクを発する特性にも驚かされるし、そこから6000rpmのレッドラインまで自然にパワーが伸びる感触も好印象。

本国試乗会で乗ったのはMTとの組み合わせだが、こうした特性であれば日本仕様が採用予定の6速ATとのマッチングも問題ないはず。

3気筒という点から心配されるノイズとバイブレーションも4気筒に遜色ないもの…というよりも、常用域では“それ”に気が付かないという人が大半に違いなく。危うしVW製1.2TSIユニット!

フットワークもなかなか秀逸な仕上がりで、ヒタヒタとしなやかに走ってくれる。欧州カーオブザイヤー受賞もさもありなんか。

■5つ星評価
●パッケージング  :★★★
●インテリア/居住性:★★★
●パワーソース   :★★★★★
●フットワーク   :★★★★
●オススメ度    :★★★

河村康彦|モータージャーナリスト
1985年よりフリーランス活動を開始。自動車専門誌を中心に健筆を振るっているモータージャーナリスト。ワールド・カーオブザイヤー選考委員、インターナショナル・エンジンオブザイヤー選考委員。

《河村康彦》

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