NASA 二酸化炭素観測衛星打ち上げに成功

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NASA 二酸化炭素観測衛星打ち上げに成功
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2014年7月2日、ユナイテッド・ローンチ・アライアンス(ULA)は、デルタ IIロケットによりNASAの二酸化炭素観測衛星『 Orbiting Carbon Observatory-2(OCO-2) 』の打ち上げに成功したと発表した。

打ち上げはデルタ II 7320形態により、米カリフォルニア州 バンデンバーグ空軍基地より日本時間7月2日午後6時56分に行われた。デルタ IIロケットでは、51回目の打ち上げとなる。

OCO-2は、大気中の二酸化炭素を観測する目的の衛星。高度690キロメートルの軌道で、二酸化炭素排出減と吸収源のしくみを解明し、二酸化炭素が陸域、海洋のどちらでどのように吸収されるのか明らかにすることを目的としている。打ち上げからおよそ45日後の9月半ばごろから観測を開始し、2015年初頭には大気中の二酸化炭素濃度に関する成果を発表する予定だ。

最初のOCO衛星は、日本の温室効果ガス観測技術衛星「いぶき(GOSAT)」と同じ2009年に打ち上げられたものの、ロケットからの切り離しに失敗し、観測を行うことができなかった。今回、二酸化炭素(carbon dioxide)を観測する衛星ということから、「カーボン衛星のカーボンコピー」と呼ばれる失われたOCO衛星の同型機を製造し、観測を開始することとなった。

OCO-2の打ち上げにより、「いぶき」が開始した衛星からの地球全体の温室効果ガス観測を切れ目なく引き継ぎ、欧州や中国の衛星とも連携していくことが期待されている。

《秋山 文野》

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