米国の自動車大手、フォードモーターは6月25日、米国向け2015年モデルのフォード『マスタング』に、最新の「911アシスト」を設定すると発表した。
同社の911アシストは、車載テレマティクス「SYNC」の一機能として2008年に発表。911アシストは、すでに累計700万台以上のフォード車に搭載。その内容は、車両のエアバッグが開いたり、燃料の供給が遮断されたりしたことを感知した場合、自動的に緊急通報の911コールが行われる仕組み。
2015年モデルのマスタングでは、その911アシストが進化を果たす。新たな名称は、「SYNC 911アシスト」となる。
SYNC 911アシストでは、GPSを利用して、前面衝突、側面衝突、横転など、事故の状況を自動的に連絡できる。また、エアバッグが展開した場合、乗員がシートベルトを着用していたかどうかの情報も、連絡することができる。
フォードモーターのデビッド・ハットン氏は、「911アシストは、SYNCに接続された携帯電話を使って、緊急通報を行うシステム。データを用いて、事故の詳細な状況も伝えることができる」と語っている。