英国の高級車メーカー、ベントレーは6月17日、『コンチネンタルGT3-R』を、世界限定300台で発売すると発表した。
同車は、『コンチネンタルGT V8 S』をベースに、さらなる高性能化を追求した限定車。ベントレーはレーシングカーの『コンチネンタルGT3』で、各種モータースポーツに参戦中。そのノウハウが注入されている。
ハイライトは、エンジンのパワーアップ。直噴4.0リットルV型8気筒ガソリンツインターボユニットには、ブーストアップや吸排気系を中心にしたチューニングを実施。最大出力は580ps/6000rpm、最大トルクは71.4kgm/1700rpmを獲得する。
この数値は、コンチネンタルGT V8 Sの最大出力528ps、最大トルク69.3kgmに対して、52ps、2.1kgmパワフル。トランスミッションはZF製の8速ATで、専用レシオ化。また、リアシートを省くなど、車両重量は100kg軽量化した。サスペンションやブレーキなど、足回りも強化。4WDシステムには、トルクベクタリング機構が付く。
この結果、コンチネンタルGT3-R は、0-100km/h加速3.8秒、最高速273km/hのパフォーマンスを実現。0-100km/h加速は。コンチネンタルGT V8 Sの4.5秒に対して、0.7秒速い。ベントレーは、「ベントレー史上、最速の加速性能」と胸を張る。
なお、世界限定300台は、全てベントレーの英国本社工場でハンドメイド生産され、ベントレーのモータースポーツ部門が最終仕上げを担当する。