米国の自動車最大手、GMが2010年末、米国市場で発売したプラグインハイブリッド車(PHV)、シボレー『ボルト』。同車の全オーナーがEVモードで走行した距離が、累計8億kmを超えたことが分かった。
これは6月17日、GMのシボレーブランドが明らかにしたもの。「2010年12月のボルトの米国発売以来、ボルトの全オーナーがEVモードで走行した距離が、累計5億マイル(約8億km)を超えた」と発表している。
ボルトは最初の約56kmを、モーター駆動だけでEVのように走行。バッテリー(二次電池)の残量が少なくなると、発電専用のガソリンエンジンが始動。バッテリーを充電するとともに、ジェネレーターを回してモーターへ電力を供給し、航続距離を伸ばす仕組み。
シボレーによれば、ボルトの一般的なオーナーは、短距離ならEVモードのみで走行するのが基本。長距離の場合は、発電エンジンによりバッテリーを充電しながら走る。燃料満タン状態から、平均970マイル(約1560km)以上を走行。EVモードの効果で、1か月にガソリンスタンドに行く回数は、平均1回以下だという。
また、ボルトのオーナーは平均で、全走行距離の63%をEVモードで走行。シボレー ボルトのパン・フレッチャー チーフエンジニアは、「これらの事実は、ボルトの顧客が、EVレンジのパフォーマンスを満喫している証」と述べている。