日産自動車が、2014年2月に発売した『GT-R NISMO』。同車の最新映像が、ネット上で公開されている。
GT-R NISMOは、ニッサン・モータースポーツ・インターナショナル(ニスモ、NISMO)のノウハウを生かして開発された高性能プレミアムスポーツバージョン。『ジューク』や『フェアレディZ』に続く設定で、GT-Rとしては初のNISMO仕様となる。
VR38DETT型3.8リットルV型6気筒ツインターボエンジンには、レーシングカーの『GT-R NISMO GT3』用の大容量タービンなど、数々の専用チューニングを実施。この結果、最大出力は600ps、最大トルクは66.5kgmと、50ps、2kgmの性能アップを果たす。
足回りは、ドイツ・ニュルブルクリンク北コースでの走り込みを通じて、サスペンションやブレーキを強化。高速でのサーキット走行を視野に入れ、ボディ剛性の引き上げも図られた。風洞実験の結果を反映させ、エアロダイナミクス性能の向上にも取り組む。
日産自動車は5月上旬、GT-R NISMOの最新映像を、公式サイトを通じて配信。「R32」型『スカイラインGT-R』以来、開発に携わり、日産で唯一「テクニカル・マイスター」の職位を持つテストドライバー、加藤博義氏へのインタビューを通じて、ドイツ・ニュルブルクリンクで開発テストを行う意義を伝えている。