フィアット500 のEV、「赤字になるから買わないで」…マルキオンネCEO

エコカー EV
フィアット500e(ロサンゼルスモーターショー12)
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フィアットと提携関係にあるクライスラーグループが2012年、米国市場で発売したフィアット『500』のEV、『500e』。同車に関して、クライスラーグループとフィアットを率いるセルジオ・マルキオンネCEOが、ユーモアあふれる発言を行った。

これは5月21日、米国で開催された講演に登壇したマルキオンネCEOが発言したもの。同CEOは、フィアット500eに触れ、「この車を買わないで欲しい。なぜなら、1台売るたびに、1万4000ドル(約140万円)の赤字になるからだ」と述べ、集まった聴衆を笑わせた。

フィアット500eの米国ベース価格は、3万2300ドル(約325万円)。ガソリンエンジン搭載のフィアット500の米国ベース価格が、1万6195ドル(約162万円)だから、2倍の価格設定となる。

それでも現状では、フィアット500eは、利益を生み出す車にはなっていないもよう。日産自動車がグローバル市場に投入している『リーフ』とは異なり、500eは米国市場専用車。もともと500eは、カリフォルニア州の規制をクリアするために投入されたEVだ。

カリフォルニア州では2025年までに、EVなどのゼロエミッション車の販売比率を、全体の15.4%に引き上げるよう、自動車メーカーに求めている。講演でマルキオンネCEOは、「もし我々が、このような車(EV)ばかり作らなければならないとすれば、クリスマスまでに破綻するだろう」と述べ、聴衆を沸かしている。

《森脇稔》

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