【ホンダ NM4-01 発表】「ゆっくりと走るバイク」、街中の走りに最適

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ホンダ『NM4-01』
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ホンダが現状打破を狙うバイクとして位置づけている『NM4-01』。これまでに全くなかったバイクといってよく、独特のスタイリングが特徴だ。そのNM4-01に発売前に試乗できた。

場所は茨城県ひたちなか市にある自動車安全運転センターのテストコース。全長約5kmのコース内には山道を模したワインディングロードや高速道路のような直線もある。試乗のため、バイクのそばに行くと、開発担当者から簡単な説明があった。

「未来のバイクということで、アニメなどに登場するバイクを参考にして開発しました。しかし、夢の形を実現するのには非常に苦労しました。なにしろ、これまでのバイクと違って、最初に決めたデザインをほとんど変えずに開発しましたからね。このバイクで新しいお客様にアピールしていこうと考えています」

シートに跨がった印象は『フォルツァ』のようなスクーターに乗っている感じで、背もたれの角度を自由に変えられるので思ったよりも座り心地がいい。エンジンを始動すると、軽い音ではなく、ハーレーのような重厚感のある低音が響き渡る。

ホンダ自慢のデュアル・クラッチ・トランスミッション(DCT)が搭載されているため、非常にスムーズに発進でき、その後の加速もスピードに合わせて自動的にギアが変わっていくので滑らかだ。特に低速、中速域での加速はよく、スロットルを回すと思った通りに伸びていく。しかし、時速100kmぐらいの高速域では、750ccの割には加速はイマイチといった感じだ。

「NM4-01は速く走るためのバイクではなく、ゆっくりと走るバイク」(開発担当者)ということなので、それは致し方ないかもしれない。ワインディングロードでも操作しやすかったので、入り組んだ町の中を走るには最適と言っていい。しかも、斬新なデザインのため、注目されるのは間違いないだろう。ただ、一つ気になったのはフットブレーキの位置が遠いことで、最初は少し戸惑った。

《山田清志》

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