テスラ モデルS、床下にバッテリー保護カバーを装備…車両火災への対応

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テスラ・モデルS
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米国のベンチャー企業、テスラモーターズのEV『モデルS』。2013年秋、米国で起きた同車の車両火災に関して、テスラモーターズが対策を発表した。

この車両火災は2013年10月、米国ワシントン州シアトル郊外で発生。1台のモデルSが、高速道路を走行中、金属製の落下物に接触。この直後、車両には異常を知らせる警告が出たため、ドライバーは警告に従いスローダウンし、高速道路の出口を降りた。すると、車両のフロント下部から発火し、車両火災に至った。幸いにもドライバーは脱出し、無事。

この事故の原因は、金属製の落下物が大きく、モデルSのアンダーフロアに8cm近い穴が開くほどの大きな損傷を負ったため。これにより、モデルSのフロント部分に積まれた二次電池(リチウムイオンバッテリー)から火災が起きたという。

3月28日、テスラモーターズはこの件に関する対策を発表。リチウムイオンバッテリーを保護するために、チタン製のアンダーボディカバーと、アルミ製ディフレクタープレートを装備するというのが、対策の内容だ。

テスラモーターズは、対策を施したおよそ150台のモデルSを使って、路上の落下物に床下を接触させるテストを実施。「全ての車両で、バッテリーを完全に保護する効果を発揮した」と説明している。

《森脇稔》

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