破産のニュルブルクリンク・サーキット、独部品メーカーが1億ユーロで買収

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ドイツのニュルブルクリンクサーキット
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数多くのモータースポーツが開催され、自動車メーカーの新車開発の舞台としても知られるドイツの有名サーキット、ニュルブルクリンク。2012年7月に運営会社が破産し、存続が危ぶまれていた同サーキットに、救世主が現れた。

これは3月11日、ドイツの自動車部品メーカー、「カプリコーン・グループ」が明らかにしたもの。同社は、「競争入札を制し、ニュルブルクリンク・サーキットの経営権を獲得した」と発表している。なお、買収額は1億ユーロ(約142億円)以上。

カプリコーン・グループは、30年以上に及ぶ経験を備えたドイツの自動車部品メーカー。オーナーのロベルティーノ・ワイルド氏は、モータースポーツに情熱を持つ人物だ。そのため、レース用の部品サプライヤーとして、知られた存在。

カプリコーン・グループは2015年1月、ニュルブルクリンク・サーキットの経営権を引き継ぐ予定。同サーキットでのモータースポーツや各種イベント、ホテルの営業などは、現在と同じように行われる。

また、カプリコーン・グループは、ニュルブルクリンク・サーキットに2500万ユーロ(約36億円)の投資を行い、拡大戦略に打って出る。今まで以上に、自動車技術の開発を担う工房的役割を強化する計画だ。

《森脇稔》

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