【ジュネーブモーターショー14】ポルシェのルマンレーサー、919ハイブリッド…2.0 リットルV型4気筒ターボ搭載

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ポルシェ 919ハイブリッド(ジュネーブモーターショー14)
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ドイツの高級スポーツカーメーカー、ポルシェは3月4日、スイスで開幕したジュネーブモーターショー14において、『919ハイブリッド』を初公開した。

919ハイブリッドは、2014年のルマン24時間耐久レースやWEC(世界耐久選手権)の最高峰、「LMP1」クラスに投入する新型レーシングカー。現行ポルシェの市販車の頂点に立つプラグインハイブリッド(PHV)スーパーカー、『918スパイダー』と関連づけたネーミング。また、1970年のルマン24時間耐久レースを制した栄光のマシン、ポルシェ『917』の後継車の意味合いもある。

919ハイブリッドのパワートレインの特徴は、エンジンが直噴4気筒ガソリンであるという点。2014年、WECのレギュレーションは大きく変わるが、ポルシェ919ハイブリッドの4気筒ガソリンエンジンは、燃費規制が厳しくなる新レギュレーションに対応して、一気にダウンサイジングを進める。

今回、ポルシェは、ジュネーブモーターショー14において、919ハイブリッドのパワートレインの詳細を発表。注目できるのは、直噴4気筒ガソリンエンジンが、V型で排気量は2.0リットル、ターボチャージャーで過給されるという点。

直噴2.0リットルV型4気筒ターボは、最大出力がおよそ500ps。最高許容回転数は9000rpmという高回転志向のエンジンだ。919ハイブリッドでは、このV4エンジンに、高効率の高性能ハイブリッドシステムを組み合わせる。

ハイブリッドシステムは、2つのエネルギー回生システムで構成。回生されたエネルギーはバッテリーに蓄えられ、これをドライバーの操作によって引き出す。パワフルな電気モーターが、前輪への駆動力をアシストする仕組み。この時、919ハイブリッドは4WDでの走行となる。

ポルシェは、「WECの新レギュレーションは効率性をベースにした内容。ハイブリッドドライブについて、革新的な規定が行われている。このような理由により、919ハイブリッドは、今後の市販車に採用される技術のための研究手段であるとみなすことができる」と説明している。

《森脇稔》

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