ドイツの高級車メーカー、アウディは2月12日、『S1』と『S1スポーツバック』の概要を明らかにした。実車は3月、スイスで開催されるジュネーブモーターショー14で初公開される。
同車は、アウディ『A1』シリーズの頂点に立つ高性能グレード。3ドアはS1、5ドアはS1スポーツバックを名乗る。「S」の名前を冠したアウディには、『S3』、『S5』、『S6』、『S8』、『SQ5』がある。アウディの入門車のA1に、Sが設定されるのは、今回が初めて。
S1とS1スポーツバックの心臓部には、他のアウディ車でもお馴染みの直噴2.0リットル直列4気筒ガソリンターボ「TFSI」が収まる。S1用に専用チューニングを受けており、最大出力は231ps、最大トルクは37.7kgmを引き出す。
駆動方式は4WDの「クワトロ」。動力性能は0‐100km/h加速5.8‐5.9秒、最高速250km/hと、「コンパクトロケット」と呼べそうなパフォーマンスを実現する。それでいて、欧州複合モード燃費は14.3km/リットルと環境性能も良好。
内外装は、スポーティさを強調した差異化が図られた。専用デザインの前後バンパー&LEDヘッドライト、専用サイドスカート、ルーフスポイラーなどを装備。マフラーは4本出し。タイヤは215/40R18サイズが標準で、225/35R18サイズはオプション。ブレーキは大容量タイプ。
インテリアには、ダークトーン仕上げ。ヘッドレスト一体のスポーツシート、フラットボトムステアリングホイール、アルミ製ペダルなどを採用する。