東京では16年ぶりの大雪の可能性

自動車 社会 社会
記録的な大雪の可能性に警戒を呼びかける予報部・内田裕之主任予報官(7日・気象庁)
  • 記録的な大雪の可能性に警戒を呼びかける予報部・内田裕之主任予報官(7日・気象庁)
  • 大雪に警戒を要する期間(2月7日16時現在・気象庁発表をもとに作成)

気象庁予報部は2月7日夕方、8日全日にわたって降り続く雪について、警戒を呼びかける会見を開いた。

「予想の段階から大雪注意報、それを超えて降り方によっては大雪警報になる」(内田裕之主任予報官)という。さらに、西日本から東日本にかけて、平野部でも降り積もるとの見通しを示した。

四国の南から伊豆諸島付近を発達しながら北東に進む南岸低気圧がもたらす湿った空気が、下層に流れ込んている寒気によって冷やされて雪に変わり、記録的な大雪となる可能性がある。

西日本では8日にかけて、東日本や東北地方では8日~9日にかけて雪が降る。

東京では、8日3時ごろから降り始め、低気圧が最も接近する昼過ぎから強まり、夜半にかけて降り続く見込み。23区、多摩北部・南部では、8日18時までの24時間で15cm、18時過ぎから降り終わるまで5cmが、さらに降る見込み。

東京都心部で10cm以上の積雪を記録することはまれだ。もし予想通りに降ると、1998年1月15日にあった16cmの積雪を上回る恐れがある。

9日は低気圧が本州から離れるため、全国的に冬型の天気に戻り、太平洋側では天気は回復する見込みだが、連日の冷え込みで、降り止んだ翌日も雪が残るとみられる。

南岸低気圧がもたらす雪は水分が多く、電線などにも漂着しやすい。さらに、発達した低気圧により、場合によっては吹き付けるような雪になる恐れもある。積雪や路面凍結による通行止めや、交通機関の乱れなどが心配される。

海上や沿岸部では、暴風雨や高波にも警戒が必要だ。西日本側では太平洋側を中心に風が強まっている。東日本太平洋側でも8日には風が強まり、海は広い範囲でしける見込みだ。

前出の内田氏は「外出しなくてもすむ準備をして、不要不急な外出は避けるべき」と、注意を呼びかける。

▼大雪(8日18時までの24時間に予想される降雪量・多いところ)
50cm…中国地方
40cm…関東甲信、近畿地方
30cm…東海、四国、九州北部
※東京23区、多摩北部・南部で15cm、多摩西部で20cm

▼暴風・暴風雪(8日にかけて予想される最大風速)
海上25m…関東地方、東海地方
海上23m…東北地方
海上20m…近畿、四国地方

▼高波(8日にかけて予想される波の高さ)
7m…東北、関東地方
6m…東海地方
5m…近畿、四国地方

《中島みなみ》

【注目の記事】[PR]

編集部おすすめのニュース

特集