米国の自動車大手、フォードモーターの高級車ブランド、リンカーンは1月23日、2015年モデルの『ナビゲーター』の概要を明らかにした。実車は2月6日、米国で開幕するシカゴモーターショー14で初公開される。
初代ナビゲーターは1998年に誕生。フォードブランドのフルサイズSUV、『エクスペディション』の車台をベースに開発されたリンカーンの最上級SUVが、ナビゲーターだ。米国ではキャデラック『エスカレード』と競合する。
2003年には、2世代目にモデルチェンジ。2006年には、3代目に切り替わった。2008年には、日本市場にも正規輸入を開始。今回発表された2015年モデルは、3代目の大幅改良モデルとなる。
外観は新デザインのグリルを採用。ヘッドランプもLEDを配した新デザインだ。バンパーやボンネットのデザインも変更。表情を一新することに成功している。リア回りでは、バンパーやLEDテールランプが新しい。ボディは従来通り2種類。標準ボディは全長5268mm、ロングボディは全長5646mm。
インテリアは、ダッシュボードの形状を一新。中央部には8インチのタッチスクリーン、メーター内には4.2インチの液晶ディスプレイを配置した。ステアリングホイールは新デザイン。レザーやウッドなど、厳選した素材を使った上質な空間は、ナビゲーターらしい部分。車載コネクティビティの「マイ・リンカーン・タッチ」付きの「SYNC」は、最新版を標準装備。
ガソリンエンジンは、5.4リットルV型8気筒自然吸気から、直噴3.5リットルV型6気筒ツインターボ「エコブースト」にダウンサイジング。最大出力370ps、最大トルク59.5kgmを引き出す。リンカーンによると、V8よりもパワーを高めつつ、燃費性能を引き上げているという。