彗星探査機ロゼッタの目的地 チュリモフ・ゲラシメンコ彗星

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彗星探査機ロゼッタの目的地 チュリモフ・ゲラシメンコ彗星
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2014年1月20日、31カ月にわたる冬眠から回復し、彗星探査に挑むESA 欧州宇宙機関の彗星探査機『Rosetta(ロゼッタ)』。ESAは、今年8月に到着する予定のロゼッタの目的地67P/チュリモフ・ゲラシメンコ彗星の画像を公開した。

画像は2013年10月5日に、チリにある欧州南天天文台(ESO)が撮影したもの。彗星は地球から5億キロメートルの場所にあり、太陽に隠れる前に撮影された。

左側の画像は、背景の星を消して彗星が表れるように処理した画像。右側の画像は星の中に彗星の軌跡がわかるようにしている。銀河の中心の星の多い領域の方向を見ると、彗星は点として表れる。

チュリモフ・ゲラシメンコ彗星は幅4キロメートルほどの大きさで、6.5年かけて太陽の周りを周る。現在は木星の内側にあるという。火星と地球の間に入って太陽に最も近づくのは、2015年の8月ごろになる。その時期には、彗星の表面が温められてダストの尾を引くと予測されている。

次に大型望遠鏡で彗星を観測できるようになるのは、今年2月だという。

《秋山 文野》

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