気になるニュース・気になる内幕---今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。
2013年8月2日付
●外国人客1000万人も視野、ビザ緩和、クールジャパン追い風 (読売・3面)
●「強引なやり方許せない」世田谷ナンバー提訴、一部区民憤り(読売・29面)
●TPPめぐり日米、並行協議行、7日から、車や非関税障壁 (朝日・6面)
●三菱自、累損9000億円一掃(朝日・8面)
●7月新車販売8%減、軽は1.7%増、過去最高更新(毎日・7面)
●電機大手8社、ソニーは営業益6倍、4~6月期 (産経・10面)
●仏自動車、欧州外に活路(日経・6面)
●ホンダと競うバイク・三輪車大手、バジャージ・オート (日経・9面)
●スズキ、純利益24%増、今期円安で100億円上方修正 (日経・11面)
●トヨタ中国販売3.5%減、7月欧米勢の価格攻勢響く (日経・11面)
ひとくちコメント
先週もこの欄で取り上げたが、自動車のご当地ナンバーとして東京の世田谷区が新設を申請している「世田谷」ナンバーについて、反対する区民が、国土交通省を相手に「ナンバーを認めてはならない」とする訴訟を東京地裁に起こしたという。
ローカルの話題とはいえ、ご当地ナンバーの導入をめぐる訴訟は初めてのケースのため、きょうの各紙が都内版のほか、社会面などでも報じている。
訴状によると、原告側は、「ナンバーで世田谷区民だとわかり、プライバシーが侵害される」「ブランド価値の高い今の『品川』ナンバーを手放したくない」と主張。また、世田谷区が4月に発表した「アンケート調査に答えた区民の約80%が賛成した」との結果について「回収率は50%に満たず、回答者のうち運転免許証がない人が約40%を占めるなど、民意が正しく反映されていない」と批判したという。
筆者も区民の1人として導入には「反対」だが、原告団代表の高木徹さんが記者会見で発言した「品川か世田谷かを選べる制度にすべきだ」というのが、妥当な落としどころではないだろうか。
世田谷区もナンバーの導入に時間を割く暇があれば、主要駅前にあふれる放置自転車やバイク、狭い区道の通学路での車両規制など、区民の暮らしを守るための対策にもっと真剣に取り組むべきである。