独BASF社は、中国・上海に年間10万トンの重合能力を持つ、ポリアミド「ウルトラミッド」の製造工場を建設すると発表した。新工場の稼働開始は2015年の予定。
ウルトラミッドは、PA6、PA66、PA6/66、PA66/6などの各種コポリマーをベースにしたポリアミド成形材料。低温下での耐衝撃性や摺動特性、成形性に優れ、高品質電気絶縁材料としてさまざまな構成部品や機械部品に使用されている。
新工場は、BASFが全額出資し、中国・上海近郊のカオジンにある上海化学工業区内に建設する。同工業区では、BASFとパートナー企業が世界有数のイソシアネート統合コンビナートを運営している。
BASFグローバルのポリアミド&中間体ビジネスユニットのシニア・バイスプレジデント、ハーマン・アルトフ氏は「エンジニアリングプラスチック、繊維、フィルム産業におけるポリアミド製品に対する需要は、今後、特に中国において成長すると考えている。今回の新たな投資により、アジアの顧客に現地で製造した高性能製品を提供できるようになる」と、コメントした。