【スズキ ワゴンR 試乗】“切り詰めた感”より“高効率な走り”を実感…島崎七生人

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スズキ ワゴンR
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最新カタログの表紙の渡辺謙が人さし指で“1”のポーズ。全高1550mm以上の軽ワゴンで再度ナンバー1のカタログ燃費をモノにし、安全装備も充実させた新型ワゴンRが登場した。

エネチャージ、アイドリングストップは昨年9月のフルチェンジ時に投入済み。R06A型エンジン、副変速機付きCVTは『アルトエコ』にも搭載された最新の改良版だ。CVTはデフケースも軽量化。ワゴンRでは空力特性の改善のためエンジンアンダーカバーを追加するなどし、30.0km/リットルの燃費を打ち出した。

安全面では約5~30km/hの低速で利くレーザーレーダー式の衝突被害軽減ブレーキと、同じレーダーを用いた誤発進抑制機能も設定。同機能とセットでESP(車両走行安定補助システム)も用意される。

実際に走らせて意外だったのは“切り詰めた感”より“効率をよくした印象”が強いということ。従来のNAエンジン試乗の経験から比較すると、CVTのマナーもむしろ自然で言うことを聞いている風、ストレスのないパワーフィールはターボに近づいたと思えるほど。実体験で確認は必要ながら、多くの一般ユーザーが街中でも普通に走らせて日常的に好燃費をマークしてくれそう…そんな感触をもった。

制御の範囲で調整が可能なら、ステアリングがもう少し“重み”のあるタッチだと、より安心感が高まる。万全という意味ではないが、もしもの際に衝突被害の軽減に一定の効果を果たす機能が盛り込まれたブレーキも、心強いことがデモで実感できた。

■5つ星評価
パッケージング:★★★★★
インテリア/居住性:★★★★★
パワーソース:★★★★★
フットワーク:★★★★
オススメ度:★★★★★

島崎七生人|AJAJ会員/モータージャーナリスト
1958年・東京生まれ。大学卒業後、編集制作会社に9年余勤務。雑誌・単行本の編集/執筆/撮影を経験後、1991年よりフリーランスとして活動を開始。以来自動車専門誌ほか、ウェブなどで執筆活動を展開、現在に至る。 便宜上ジャーナリストを名乗るも、一般ユーザーの視点でクルマと接し、レポートするスタンスをとっている。

《島崎七生人》

島崎七生人

島崎七生人|AJAJ会員/モータージャーナリスト 1958年・東京生まれ。大学卒業後、編集制作会社に9年余勤務。雑誌・単行本の編集/執筆/撮影を経験後、1991年よりフリーランスとして活動を開始。以来自動車専門誌ほか、ウェブなどで執筆活動を展開、現在に至る。便宜上ジャーナリストを名乗るも、一般ユーザーの視点でクルマと接し、レポートするスタンスをとっている。

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