【SUPER GT 第4戦】GT300もARTAが制覇、高木真一&小林崇志のCR-Zが2連勝

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2連勝のARTA CR-Z。写真:Honda
  • 2連勝のARTA CR-Z。写真:Honda
  • GT300の大ベテラン、高木真一はARTA CR-Zの主戦。写真:Honda
  • 若手気鋭の小林崇志が高木のパートナーを務める。写真:Honda
  • 2連勝のARTA CR-Z、コクピットの小林。写真:Honda
  • 3連続2位の#16 CR-Z。写真:Honda
  • 無限のCR-Zを駆る中山友貴。写真:Honda
  • 武藤英紀は無限CR-Zで3戦連続2位。写真:Honda
  • #31 プリウスはマシントラブルで数周遅れのピットスタートに(最終結果22位)。写真:TOYOTA

宮城県のスポーツランドSUGOで開催されたSUPER GT第4戦(決勝28日)は、GT300クラスも鈴木亜久里監督率いるARTAが制覇。ARTA CR-Z GTの高木真一&小林崇志が2連勝を飾った。

予選4位の#31 Panasonic apr PRIUS GT(新田守男&嵯峨宏紀/タイヤはヨコハマ)がマシントラブルで数周遅れのピットスタートを強いられるというかたちで幕を開けた決勝レース、優勝を争ったのはポール発進の#61 SUBARU BRZ R&D SPORT(山野哲也-佐々木孝太/ミシュラン)と、予選2~3位のホンダCR-Z勢だった。このトップ3のなかで最後にピットストップを行なったのが、#55 ARTA CR-Z GT(高木-小林/ブリヂストン)。コースに戻った時、彼らは#16 MUGEN CR-Z GT(武藤英紀-中山友貴/ブリヂストン)と#61 BRZの前に出ており、ここで初めて、実質的なトップの座に立った。

終盤の雨にも動じず、そのまま2連勝。「ピット作業が素早く、そのおかげでトップに立つことができた。マシンのバランスも良く、終盤の雨のなかでも(ドライタイヤのまま)トップを守れた」と連勝を喜ぶ小林。前半を担当した高木も「燃料が重い時はペースが上がらなかったが、そこでタイヤを温存したことが良かったと思う。終盤、タイヤを換えなかった小林の冷静な判断も大きかった。これでチャンピオン争いに加われる」と喜びを語った。亜久里監督も「小林の判断は見事だった」と新鋭の戦いぶりを褒め、GT300での2連勝と今回の500&300ダブルウインを「すごく嬉しい。この先も気を引き締めて結果にこだわって(優勝を狙って)いきたい」と語っている。

2位は3戦連続となった#16 CR-Z(武藤組)。これでポイントリーダーとなったが、表彰式での武藤、中山の表情からは、今回も優勝を逃した悔しさの方が大きく感じられた。3位には昨年のチャンピオン陣営、#0 ENDLESS TAISAN PORSCHE(峰尾恭輔-横溝直輝/ヨコハマ)が入った。#61 BRZは、両クラスの上位陣の多くとは異なり、終盤にレインタイヤへの交換を敢行。結果的にはこれが当たらず、6位に終わっている。

ドライバーズポイントでは#16 CR-Z(武藤組)が49点でトップ。これに#55 CR-Z(高木組)が9点差で続き、前戦まで首位だった開幕ウイナーのメルセデス、#11 GAINER DIXCEL SLS(平中克幸&ビヨン・ビルドハイム/ダンロップ:今回13位)がトップから13点差で追う展開へと変わった。

CR-Z、プリウス、BRZといったJAF-GT規定車への吸気リストリクター縮小措置をもってしても流れは変わらず、なかでもハイブリッド勢(CR-Z&プリウス)は3連勝、しかも3戦連続1-2フィニッシュとなった。昨年までのFIA-GT3規定車優位とは違った流れで、GT300クラスの戦いは夏の天王山、第5戦「ポッカサッポロ1000km」(鈴鹿/8月17日=予選、18日=決勝)を迎える。

《遠藤俊幸》

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