エコ走行の難しさを体感…“Eco Car Cup 2013”夏、3時間耐久レース

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Eco Car Cup 2013
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富士スピードウェイで開催されたハイブリッドカーによる3時間耐久レース“Eco Car Cup 2013”夏大会。

“サーキット走行初心者でどこまで戦えるのか?”と、本誌編集部も「レスポンス with IID RACING」としてレクサスのハイブリッド『GS450h』で参戦した。

Eco Car Cup 2013は、トヨタ『プリウス』やホンダ『インサイト』などのハイブリッドカーが、3時間の耐久レースで「レースの速さ」と「燃費の良さ」を競うもので、今大会には61台が参加した。最終的な順位は、タイムアタック(燃費計測なし)による予選の順位、決勝レースの順位、燃費の3つの項目に用意されたポイントを総合して決定される。

予選は、燃費計測なしのタイムアタックであったので、パワーと最高速の速いクルマが有利。ポールポジションはBMW『3シリーズ アクティブハイブリッド』に譲ったものの、本誌のレクサス『GS 450h』が2番手スタートを獲得した。予選に関しては、マシンが良かった。筆者はドライバーを担当。PS3『グランツーリスモ5』で走り込んだ成果が出た…かもしれない。

レース当日、7月21日の天候は曇りで、エアコンなしでも過ごせるクルマにも人にも優しいエコラン日和。決勝レースは午前10時10分にスタート。スタート後、最初の一周は各チーム、順位のジャンプアップを目指して走るので緊張の走行。幸い本誌チームは、トップグループにおり、サーキットを走り慣れているチームが多くみられ、周りの走行テクニックに感心しながらのレースとなった。

後のレース展開は、おおむね速度が60~100km/h程度で流れる感じ、なるべくブレーキを使わないでコースを一周することが、テクニックとなるぐらいだろうか。

このレースには1周3分15秒より速く走れないルールがあり、どのチームも3分15秒ピッタリにタイム計測地点を通過することを目指すのだが、これがなかなか難しい。タイム計測地点の手前で速度調節をするチームが続出するのである。本誌チームは、サーキット走行未経験者が多数いた。しかしドライバーのセンスがいいのか、ナビゲーターが優秀なのか(要因は不明…)誤差3~4秒程度で周回することができた。

また、レースでは5回のピットインが義務づけられているのだが、ピットインのある周回はロスタイムにより1周4分を超えることもあるので、ピットイン時のタイムの扱いで順位が大きく変わってくる。順位を狙いにいくならピットアウト後、ペースアップで順位を上げることも出来るが、当然のことながら燃費は悪化する、どれくらいペースアップするのかが各チームの戦略となってくる。

2位でスタートした本誌チーム。戦略ミスが響き、じりじりと順位を下げ最終的に決勝順位は26位になってしまった。「難しい」の一言だ。

総合結果は、予選、決勝、燃費と各項目に設けられたポイントで決められる。本誌チームは予選順位2位、決勝レース26位、燃費の順位60位で、総合順位は45位に終わった。レクサスGS450hのJC08モード燃費は18.2km/リットルであるのだが、レース後の最終的な燃費は9.4km/リットルと、61台中60位と不本意な結果に。3時間で236kmを走破した。

今回のレース、総合結果でトップ3の燃費を見ると、安澤商店・自動車部の初代インサイトが22.50km/リットル、童夢レーシングチームの2代目インサイトレース専用車が19.30km/リットル、チームAT1935の現行プリウスが19.50km/リットル、と20km/リットル付近の燃費かつ、それなりのペースで走っていたことが伺える。

燃費値のトップグループを見ると、30km/リットル超えをしたのは5チームのみ、トップチームの「K・U・B・O」は34.50km/リットルであったが、規定周回数50周に15周足りなかったため61位に終わっている。また、今回のレースでは、9チームが周回数不足でペナルティをもらっているのが特徴的、レース終盤、本誌チームも慌ててペースアップしペナルティを逃れたのである。

さて、今回我々がレースのために用意したものを挙げると、ヘルメットとグローブ、ハイブリッド車のほか、車内とピットの連絡、ラップタイムの計測にはスマホを活用したぐらい。ライセンスも必要なく誰でも楽しめるのがこのレースの特徴だ。今回は本誌チーム参加者全員がドライバーを体験。初めてのサーキット走行を皆で楽しんだ。

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