中国の浙江吉利控股集団(ジーリーホールディンググループ)は7月22日、ベラルーシ政府との間で、大型乗用車の組み立てを目的とした合弁会社を設立することで合意したと発表した。
浙江吉利控股集団は、吉利汽車を傘下に持つ。2010年には、スウェーデンの高級車メーカー、ボルボカーズを買収して一躍有名に。また吉利汽車は、中国ではジーリー(GEELY)ブランドとして広く知られる存在。
今回のベラルーシ政府との合意では、浙江吉利控股集団は鉱業機械世界2位のBELAZ社、自動車部品製造大手のSOYUZ社とともに、BELGEE社を合弁設立。このBELGEE社が、ベラルーシでの現地生産を行う。
現地生産する車種は、SUVの『EX7』をはじめ、ジーリーブランドの『SC7』、『SC5』、『LC‐CROSS』を予定。年産台数は12万台を計画する。
すでにSC7は2013年3月、ベラルーシ市場で発売。EX7は年内に、ベラルーシ市場に投入される。現地生産能力の引き上げや生産車種の拡大も想定しており、ベラルーシだけでなく、ロシアやウクライナなどの新興市場への出荷も見込む。
浙江吉利控股集団は、「実質的には、中国とベラルーシ間での初の自動車合弁」と説明している。