民間月探査レースGoogle Lunar XPRIZE 日本参加チームの新名称は白兎をイメージした『ハクト』へ

宇宙 テクノロジー
ホワイトレーベルスペースからチーム「ハクト」へ。新チームロゴ。
  • ホワイトレーベルスペースからチーム「ハクト」へ。新チームロゴ。
  • 一般公募で「ハクト」の愛称となった4輪プロトタイプローバー・PM2。
  • 開発中のプロトタイプローバーは2輪の形状へ。
  • 日本発、民間開発月面探査を目指す。

株式会社 ispace は、月探査国際宇宙開発レース「Google Lunar XPRIZE」への日本参加チーム「ホワイトレーベルスペース」の名称を、チーム『ハクト』に変更すると発表した。

Google Lunar XPRIZE(グーグル・ルナー・エックスプライズ)は、米XPRIZE財団が運営、Googleが賞金を供与する民間月面探査を競う国際宇宙競争レース。2015年12月31日までに月面に純民間開発の無人探査機を着陸させ、着陸地点から 500m以上移動し、高解像度の動画や静止画データを地球にに送信する5段階の課題を競う。世界 10 カ国以上、 23 チームが参加している。日本からは東北大学航空宇宙工学専攻の吉田和哉教授を中心に、月面探査ローバーの開発を行っているチーム「ハクト」が参加を表明している。

今回、チーム名となった「ハクト」は月のウサギをイメージした「白兎」に由来する。チームの開発した月面探査ローバーは、コンセプトモデル2機、プロトタイプモデル3機が公表されている。このうち360度カメラを搭載した4輪の「月面探査ローバー プロトタイプモデル2号機(PM-2)」には、2012年に一般公募で寄せられた「はくと」の愛称が付けられた。チーム名をローバー愛称と同じとし、日本発の民間月探査プロジェクトへ、ファンの気持ちを反映するとしている。

チーム「ハクト」では、現在ローバーのプロトタイプモデル3号機「PM-3」を開発中。4輪から2輪のさらにコンパクトなモデルとなり、月探査に向けたセンサーやカメラなどを搭載して実際のミッションを想定した実験を開始するとのことだ。

《秋山 文野》

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