【新聞ウォッチ】エジプト混乱、猛暑でガソリン価格“ウナギのぼり”、低燃費車に商機到来?

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政情不安が続くエジプト
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気になるニュース・気になる内幕---今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。

2013年7月19日付

●ガソリン高騰155円、上げ幅今年最大、中東情勢、円安で(読売・1面)

●印スズキ労使協調に腐心、暴動事件から1年(読売・7面)

●欧州生まれの日の丸車両、日立、英の鉄道866両受注(朝日・12面)

●イオンが充電全国網、EV・PHV向け490店に(毎日・8面)

●フォード「価格不当」でフジクラ提訴(毎日・8面)

●不具合を半減へ、三菱自目標設定(毎日・8面)

●トヨタ3年連続首位、2013年グリーンブランド(毎日・13面)

●安倍政権に期待と注文、経団連フォーラム開幕(産経・11面)

●スイカの乗車履歴販売、JR東利用者に事前説明せず(産経・25面)

●企業ブランド10年間調査,グーグルが首位(日経・11面)

●高級車、中国で巻き返し、ホンダ、アキュラ現地生産発表(日経・12面)

●氷結路面でも停止しやすく、ブリヂストンがタイヤ(日経・13面)

●ホンダの名車 記念乗車券に、秩父鉄道1000部発売(日経・31面)

●トラック1万3000台リコール、三菱ふそ(日経・34面)

ひとくちコメント

土用の丑の日(7月22日)を控えてウナギの高値が収まりそうにないが、まさに“ウナギのぼり”はウナギばかりではない。レギュラーガソリンの全国平均価格が、1リットル当たり前週比2円50銭高の155円20銭と、2週連続で値上がり。上昇幅は今年に入って最大となったそうだ。

資源エネルギー庁が16日時点の店頭価格調査の結果を発表したもので、きょうの読売は1面準トップで「ガソリン高騰155円」と報じ、日経なども「ガソリン価格1割上昇」などと大きく取り上げている。

ガソリンが急騰している背景には「エジプトの政情不安を受けてスエズ運河などを通じた原油供給に支障が出るとの懸念が強まり、国際的な原油価格が値上がりしたうえ、円安影響で輸入コストが上昇」したことが大きいという。

これが一時的な高騰なのかどうかだが、日経によると、ガソリンの仕入れ価格の上昇分を十分に転嫁していない給油所も多く「ガソリンの高値はしばらく続く可能性がある」と分析している。

また、最近の猛暑もガソリン価格を押し上げている一因とも指摘。車内のエアコンを使うとガソリンの消費量が増えるため、激戦区での安売り競争にも歯止めがかかるとみられるからだ。

ウナギもガソリンも価格の高騰は、消費者にとっては大打撃、プラスになることは何もない。ただ、ハイブリッド車をはじめ、低燃費車のニーズは高まるばかりで、きょうの紙面の広告でもスズキが「軽ワゴン低燃費ナンバーワンNEW WAGON R誕生」を掲載。BMWは「ヨーロッパの革新を、日本へ。無給油で、東京から福岡まで。」のキャッチコピーでクリーンディーゼルの全面広告を掲載している。

近く発売のトヨタのカローラハイブリッドやホンダの新型フィットなど「低燃費」を強く訴える新型車が目白押しのようだ。

《福田俊之》

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