7月11‐14日、英国で開催された「グッドウッド・フェスティバル・オブ・スピード2013」。この毎年恒例のイベントにおいて、自動車オークションの世界最高落札額記録が生まれた。
これは、競売大手のボナムズ(Bonhams)が、グッドウッド・フェスティバル・オブ・スピード2013で行ったオークションでの出来事。1954年式のメルセデスベンツ『W196R』が、オークションにかけられている。
このメルセデスベンツW196R、ビンテージレーシングカーの名車中の名車と言われるモデル。メルセデスベンツは1954年、F1グランプリにW196Rを投入。ファン・マヌエル・ファンジオ選手のドライブにより、ドイツとスイスの両GPで優勝。同選手に、2度目のF1タイトルをもたらした。
このメルセデスベンツW196Rが、グッドウッドのオークションに登場。1960万1500ポンド(約29億5840万円)という高値で落札された。
ボナムズによると、この落札価格は、2011年のフェラーリ『250テスタロッサ』の1008万6400ポンド(当時のレートで12億6000万円)を上回り、自動車のオークションとしては過去最高価格になるという。