イタリアの自動車大手、フィアットは7月11日、『500Lプロ』の概要を明らかにした。
同車はフィアット『500』の派生MPV、『500L』の商用バージョン。維持費が安く燃費性能に優れ、使い勝手の良い小型商用車を求める顧客にアピールする。
500Lは3列シート仕様の『500Lリビング』が追加されたばかりだが、この500Lプロは2列シートのみ。車両の後部には、広大な荷物スペースが設けられた。荷室容量は通常時が400リットル(VDA計測法)。後席を倒せば、1310リットルへ拡大する。
また、助手席も折り畳むことが可能。これにより、最大2.4mの長尺物を積載することができる。
搭載エンジンはガソリンとディーゼルの2種類。中でも、1.3リットルの直列4気筒ターボディーゼルは、最大出力85ps/3500rpm、最大トルク20.4kgm/1500rpmを発生。欧州複合モード燃費23.8km/リットル、CO2排出量110g/kmという優れた環境性能を実現した。
500Lプロのイタリアでのベース価格は、1万0300ユーロ(約133万円)と公表されている。